Wednesday, April 05, 2006

列島の子供

日本に帰ってきたら、子供が殺されるニュースばかりでうんざりする。自殺者が3万人というのも気が滅入るが、鎌田慧の『家族が自殺に追い込まれるとき』を読んで、日本社会の根本的な欠陥に気が付いた。やりたくないことはしない。やりたいことをする。これができないのだ。仕事が多すぎての過労死などは、死ぬか辞めるかの選択ならば仕事を辞めればいい。しかし多忙さの中で、いつしか生きる欲望も死んでしまうのだろうか。

ある友人が、希望溢れる子供を希望をなくした大人が殺すのだ、と言っていて、そうかもしれないと思った。しかし、希望をなくした子供を希望をなくした大人が殺す、ということもありうるのかもしれない。もしそうならオシマイだが。生れ落ちてきた意味がない。『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』とつぶやくしかない。神よ、何故に我を見捨てたもうや、と。青山真治のこの映画はレミング病という自殺したくなる感染病が流行る近未来ニッポンが舞台だ。ある音楽を聴くと自殺したくなる衝動が止むという。

http://www.elieli.jp/top.htm

ところで、子供たちは何を考えているのか。案外ノーテンキなのかもしれない。

1 comment:

ナッパマン said...

ちなみに子供が殺される事件は激減してます。
ソースはURLを見てください。
しかも犯人はほとんどが身内や親ばかりで
他人が犯人のケースは年間十人程度です。
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby.htm