Friday, December 29, 2006

おべっかやさん

このところ、新聞もテレビもまともに見てない。うちは朝日新聞だが、朝日新聞の社説を読むとあまりの偽善ぶりに目が汚れるので、読まないようにしている。テレビニュースも筑紫哲也のニュース23はかつて見ていたが、もうあいつはダメだ。安倍や小泉を首相にしてしまうようなものは、ジャーナリズムでもなんでもない。ただの、おべっかやさんだ。

安倍晋三なんて、こんなことを言い放った男やで。「日本は非核3原則がありますからやりませんけど、戦術核を使うということは昭和35年(1960)年の岸(信介)総理答弁で、違憲ではない、という答弁がされています。それは違憲ではないのですが、日本人はちょっとそこを誤解しているんです」「大陸間弾道ミサイルはですね、その、憲法上はですね、憲法上は問題ない」(サンデー毎日2002年6月9日号)。言いたい放題じゃないか。政治家が、ここまで憲法無視していいのか?そもそも憲法読んだことあんのか?と俺は疑ってしまう。こんなことを言っても辞めさせることのできないジャーナリズムは、ただのおべっかやさんだ。あの安倍の、微妙な「いいこぶり写真」および「育ちのよさを匂わせる映像」に、だまされる有権者も最悪だ。

というわけで、視聴者を騙し続けるおべっかやさんの番組は、帰ってから一度も見ていない。じゃ、何を見ているのか?毎日放送ですよ、大阪発ですよ。冗談じゃなく、一番感心させられるのが毎日放送のvoiceという毎日夕方6時半からやってるニュース番組なのだ。

http://www.mbs.jp/voice/

これはすばらしい。特に憤懣本舗という特集がいい。突撃ジャーナリズムのいいお手本だと思う。毎日放送といえば、あの『ウルルン滞在記』を手がけてる会社である。俺は『ウルルン滞在記』と『世界不思議発見』が、日本人の世界に対する認識を高めている番組だろうと思っている。

あと、英語やけど、この番組を視聴している。Democracy Now!というアメリカのラジオ番組。
http://www.democracynow.org/

というのも、もはやアメリカ政府の決定が日本の決定みたいになってるから、アメリカのニュースを見ることは日本の未来を見ることにつながるという、悲しくて情けない状況だからだ。

さっき、Democracy Now!をみてたら、サダム・フセインの死刑が確定したようだ。でも、このサダム・フセインという人、実はこれが2回目の死刑宣告らしい。以下、参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%B3

「トロイの詩人として、勝利より敗北のなかにこそ、より多くの示唆と人間性が存在する」とパレスチナの詩人、マフムード・ダーウィッシュはいう。俺は今、サダム・フセインの話を聞いてみたい。安倍や小泉やブッシュと話をしても、くだらんことしかいわんだろう。けれど、いまのサダム・フセインは一体何を語るのか、俺は知りたいと思う。誤解を怖れず言えば、獄中のサダム・フセインの方が、支持率欲しさに、選挙に勝つために本心とは裏腹の美辞麗句を並べるバカおぼっちゃまたちよりも、より多くのことを語りうるのではないだろうか?俺はひとりの人間として、ひとりの人間サダム・フセインと、軍事や政治などではなく、モラルや人間の心理について話をしてみたいと思う。

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