Monday, February 05, 2007

『父親たちの星条旗』

『硫黄島からの手紙』の二部作である『父親たちの星条旗』を、先日観に行ってきた。堺筋を自転車で突っ走っても、開始時間から10分遅れた。したがって、映画の冒頭は観ていない。

切り替えしショットというものがある。ゴダールが『アワーミュージック』で懇切丁寧に、説明した手法である。ある事物にカメラを向ける。そのあと、その事物に対峙するものに、切り替える。たとえば、小津の映画の会話するものの、切り替えしショットは世界中の映画作家に影響を与えたといわれる。ゴダールは、『アワーミュージック』のなかで、「ドキュメンタリーとしてのパレスチナ、フィクションとしてのイスラエル」というふうに、切り替えしショットの概念を説明していた。

さておき、硫黄島での戦闘をアメリカからの視点、日本からの視点で描くイーストウッドの手法は、極めて正しかった。

http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

『父親たちの星条旗』は、一枚の写真をめぐっての物語、あるいは歴史。擂鉢山に、星条旗を掲げた6名の米兵たちの物語である。『硫黄島からの手紙』は、硫黄島での戦闘が主として描かれていたが、こちらは、アメリカ本土に帰還した、米兵がその後どのような扱いを受けたか、それを一枚の写真をめぐって、丁寧に描いたものである。

その一枚の写真は、2度撮られた。

詳細は、またあとで。

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